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14.マラリアの予防内服

電話番号:03-3202-1012(直通)

マラリアの予防内服マラリアはハマダラ蚊に刺されることが原因でなる感染症です。マラリアの流行地に出かける前には、そのリスクと予防について学ぶことが大切です。

もっとも大事なことは、蚊にさされないよう対策をすること、そして次に大事なのが予防内服の検討です。

マラリアには4種類あり、

  • 熱帯熱マラリア
  • 三日熱マラリア
  • 四日熱マラリア
  • 卵形マラリア

があります。

このうち短期間で重症化し、時には死に至る可能性があるのは「熱帯熱マラリア」です。熱帯熱マラリアを発症して5日から6日間無治療で経過すると重症化や死亡率が高まり、高齢者や小児ではより短期間で重篤になります。

他の3種類のマラリアでは、死亡することはほとんどないといわれています。

このため、熱帯熱マラリアのリスクのある地域におでかけの方には、予防内服をご検討いただいております。

予防内服を検討する状況の例

  • 熱帯熱マラリアの高度流行地(通常は、サハラ以南アフリカ、パプアニューギニア、南米アマゾンなど)に滞在する。
  • マラリア発症後に適切な医療対応が期待できない地域に滞在する。
  • 渡航期間が7日以上。(熱帯熱マラリアの通常の潜伏期は最短7日といわれ、それ以内に帰国するのであれば帰国後に 対応することが可能となる理由からです)

服用するにあたって

予防内服を行っても効果は100パーセントではないこと、副作用の発生があり得ることもご理解いただく必要があります。副作用の出現およびその程度に個人差はありますが、主なものは吐気、めまい、ふらつきなどで、当センターのデータでは約20パーセントの頻度です。

服用方法は、流行地に入る1週間前から開始して、毎週1回1錠を同じ曜日に空腹時を避けて服用します。
さらに流行地から離れた後も4週間継続します。

例えば、1月間流行地に滞在する方は全部で9錠服用することになります。

1ヶ月間の渡航の場合、初診料、診察料、予防内服の処方料などを含めた料金は約12,000円です。
自費診療となります。 同時に予防接種も可能です。

出発までに余裕を持ってご相談ください。