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20.よくある質問 Q&A

電話番号:03-3202-1012(直通)

当センターで予防接種を受けられる方々から、よくある質問を挙げてみましたので参考にしてみてください。

Q01.海外旅行に行くのですが、どのような予防接種を受けたら良いですか?

渡航先、渡航期間、現地での行動形態、これまでの予防接種歴などによって推奨される予防接種が若干異なってきます。 規定の回数を接種するために、最低でも出発1ヶ月前くらいまでにはご相談ください。当センターでは日本より衛生状態の悪い国や地域に1ヶ月以上渡航される方へは、最低でもA型肝炎の予防接種はおすすめしています。

Q02.明日から海外旅行に行くのですが、今日でも予防接種を受けられますか?

予防接種は接種後数週間で抗体が産生されるといわれています。また長期に抗体の持続を保つためには複数回の接種をする必要性があります。もし短期の観光旅行でしたら、今回は受けないという考えでも良いかもしれません。

長期の滞在でしたら、とりあえず1回目を受けておいて2回目以降は現地で受ける、あるいは一時帰国の際に受ける、などといった考えがあります。ただし出発の前日の予防接種は、副作用の可能性を考えてできるだけ避けた方が無難です。

Q03.同じ日に複数の予防接種を受けても大丈夫ですか?

わが国の予防接種ガイドラインでは複数ワクチンの同時接種について、「あらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンについて、医師が必要と認めた場合には同時に接種を行うことができる」と記載されており、法律上は認められた方法です。欧米では、一般渡航者に対しての複数ワクチンの同時接種法は日常的に行われており、この方法による安全性や有効性は単独接種と比べても有意な差はないという報告が数多くみられています。よって日本人でも大きな問題はないと思われますが、きわめてまれに重篤な副作用による健康被害が生じた場合に、因果関係が明確にならない、説明書の記載にはない方法で接種を行ったなどの理由から、救済措置が取られない可能性があるということにご理解をいただく必要があります。

Q04.出発まで時間がないのですが、今からでも受けられますか?

海外渡航の際に必要な予防接種の多くは3回接種が基本で、接種間隔は当日、1ヵ月後、6ヵ月後です。しかし6ヶ月も前からスケジュールを立てるのはなかなか難しいものです。最低でも1ヵ月前であれば、2回の接種は済ませることができますので、3回目は現地で受ける、あるいは一時帰国の際に受けるなどの方法が選択できます。出発まで時間がない場合、全く受けないよりは1回でも受けておけば、万が一その病気にかかった場合に軽くすむ可能性もあります。

Q05.1回だけ受ければ大丈夫ですか?

1回だけで有効な予防接種もありますが、通常1回だけですと抗体が陽性にならなかったり、持続が数ヶ月と短かったりすることで、完全な予防効果にならないことがあります。可能な限り規定の回数を接種するようにおすすめします。

Q06.2回は国内で受けられるのですが、3回目は現地でも受けられますか?

現地の医療機関によりますが、通常は可能であると思われます。ただし国内で受けた予防接種と同じ製薬会社のものであるとは限りませんので、事前に確認をすることをおすすめします。(Q8参照)

Q07.来院するのが大変なのですが、近くの医療機関でも受けられますか?

予防接種製剤があれば通常は可能です。ただし、その医療機関でどの予防接種を受けたら良いかなどのアドバイスを受けられるかどうかはわかりません。1回目を当センターで受けた後、近くの病院での接種を希望される方には予防接種記録表をお渡ししています。いずれにしても、どの予防接種を受けることが可能なのか、アドバイスが受けられるのかなどを事前に問い合わせることが必要です。

Q08.日本の予防接種と海外の予防接種は異なったものですか?

日本で使用している予防接種製剤のほとんどは国内で生産されたものですので、海外で使用されているのものとは異なる場合が多いです。製造工程や抗原量などの違いから副作用の頻度が高くなる可能性もあります。しかし、追加接種が異なった製薬会社の予防接種であったとしても、通常は有効性や相互作用などの問題はないとされています。(このような事例は非常に少ないので報告がないのが現状です)

Q09.副作用が怖いのですが大丈夫でしょうか?

通常の医薬品と同様、予防接種にも副作用はあります。しかしその頻度は通常数%程度であり、過剰な心配をする必要はありません。当センターでの統計では、副作用の頻度が比較的高い予防接種は破傷風で約15%ですが、そのほとんどは局所の副反応で重篤なものはありません。一般に重篤な副反応は100万~200万件に1件程度といわれています。

Q10.予防接種をした後は安静にしていなければなりませんか?

予防接種後1時間くらいは、ご自身で症状の変化がないかどうかを確認してください。通常、重篤な副反応は接種後1時間以内に起こりうるといわれている理由からです。当日は通常の生活で問題ありませんが、スポーツなど激しい運動は避けてください。また当日の入浴や適度な飲酒も特に問題はありません。

Q11.子供も一緒に連れて行こうと思っていますが一緒に受けられますか?

小児の予防接種相談もお受けしています。母子手帳による予防接種歴から推奨される予防接種を説明いたします。成人と同様に異なった予防接種の同時接種も可能です。小児科医もおりますので遠慮なくご相談ください。

Q12.留学をする際に予防接種を受けるように言われたのですが。

北米の大学や語学学校に留学する際には、通常予防接種証明書が必要となります。過去の予防接種歴を記載しなければならないので、接種日がわかる記録(母子手帳など)が必要となります。また既に受けていたとしても、日本と外国で接種回数が異なる場合もあるために再接種を行うこともあります。各学校によって要求している項目が異なりますので、早めにご相談ください。過去の接種日の記録がない場合、期日内の証明書の発行が不可能となる場合もありますので十分ご注意ください。